立山独自の生態系は、立山に本来生育する植物を中心に多様な生物が網の目のように様々な関係でつながっていることで形づくられている。この中に外来植物が侵入し繁殖・拡散することで、本来の植物の生育地が奪われたり、立山地域で培われてきた遺伝子組成が徐々に失われ、その結果として生態系が壊されてしまうことを防ぐために、地域の生態系の中に入りこんだ外来種を排除して、地域の生物多様性を保全することを目的としている。
通年活動として7月に実施しており、2018年7月21日(土)に行った立山外来植物除去ボランティアは11回目を迎え、34名の参加をいただきました。富山市を出発し、室堂までバスで2時間30分をかけて移動し活動を行いました。現地で富山県自然保護協会から派遣いただいた講師から「年々、外来植物が増えてきている。この外来植物除去は地道な活動だが、多くのボランティアの方々の協力で成果は上がってきているので宜しくお願いします」と挨拶の後、除去する外来植物の種類等の概要説明を受け、3班に分かれて室堂周辺の外来植物除去を行いました。 今年の活動成果として、イタドリを約9,000株、西洋タンポポを約1,000株の外来植物を除去しました。引き続き来年度以降も取り組みを進めていきます。