2018年02月14日
オスプレイの部品落下に関する米軍の隠蔽姿勢に強く抗議する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 相原 康伸
- 繰り返される事故と日本側への未報告には極めて遺憾
2月9日午前9時頃、沖縄県うるま市伊計島の大泊ビーチで、米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイから落ちた部品が発見された。沖縄防衛局によると、8日に発生した部品落下事故であるにもかかわらず、米軍からは何ら報告もなく、日本側の問い合わせによって明らかとなった。連合は、何度となく事故・トラブルが繰り返されているのにもかかわらず、安全対策を重要視しないばかりか、報告義務すら果たそうとしない米政府・米軍の隠蔽姿勢については極めて遺憾であり、強く抗議する。
- 日本政府は、生命と暮らしを守るために主体的に交渉すべき
今回の落下事故に対して日本政府は、在沖米軍に遺憾の意を伝え、再発防止などを申し入れるとともに、ただちに情報提供されなかった理由についても説明を求めている。しかし、2017年中に県内で米軍機による部品落下、不時着などの事故の件数が29に上る状況を踏まえれば、日本政府は直ちに米国に対して、沖縄県民の生命と財産を守るために主体的に交渉すべきである。
- 「在日米軍基地の整理・縮小」「日米地位協定の抜本的な見直し」は必須
連合は、相次ぐ事故・トラブルに対しても、再三再四、原因究明・再発防止の徹底と、安全確認が確実に行われるまで全ての訓練を中止するよう求めてきた。こうした事故や隠蔽姿勢が繰り返されないようにするためにも、「在日米軍基地の整理・縮小」および「日米地位協定の抜本的な見直し」の実現が重要であり、基地をめぐる問題は日本社会全体の課題であるとの認識の下、引き続き社会全体に発信し続けていく。