事務局長談話

 
2017年07月05日
北朝鮮の弾道ミサイル実験に強く抗議する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 逢見 直人

  1. 北朝鮮は、7月4日午前9時39分頃、北朝鮮西岸から弾道ミサイルを発射し、ミサイルは約900キロメートル飛翔した後、日本の排他的経済水域(EEZ)内の海上に落下した。米国の独立記念日にあわせた露骨な挑発とも言える発射実験の強行は、東アジアのみならず全世界の平和を危うくする愚行であり、北朝鮮の度重なるミサイル実験に対し、連合は強く抗議する。

  2. このミサイルは過去最高の2,500㎞を超える高度に達したものと推定され、北朝鮮は初めて大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に成功したと発表している。報道によれば、このミサイルは米国の領土に直接到達できる能力をもっている可能性が高いと分析されており、このまま開発実験がエスカレートすれば、核戦争勃発の脅威が現実のものとなりかねない。連合は北朝鮮に対し、核実験や弾道ミサイル計画に関するすべての行動の停止と、国連安全保障理事会決議の完全履行を改めて強く求める。

  3. 各国による一連の経済制裁や軍事的な圧力だけで北朝鮮の暴走を止めることは困難であるといわざるを得ない。連合は、日本政府に対して、国際社会との連携を一層強化し、一刻も早く北朝鮮との直接対話による危機回避の道を開くよう外交努力を要請する。同時に、「ミサイル実験の即時停止」「核開発の完全放棄」「日本人拉致被害者の早期解放」など、北朝鮮にかかわる諸課題の早急な解決をめざし、国際社会と結束した取り組みを強く求める。
      
    以 上