事務局長談話

 
2016年03月28日
民進党結党にあたっての談話
日本労働組合総連合会 事務局長 逢見 直人

  1. 民主党と維新の党は3月27日に合流し、新党となる「民進党」の結党大会を開催した。新党は結党宣言において、「自由」「共生」「未来への責任」を理念とし、国民とともに進むことを宣言した。今回の両党の合流は、自民党一強政治からの脱却を求める多くの国民の思いの受け皿づくりを進める中、一つの成果が形を表したものと受け止める。今後、新党が有権者の信頼に足る選択肢を示し、二大政党的政治体制の一翼を担い得る政党となることを期待したい。

  2. 両党は2月26日に「3月中に新党結成を目指す」ことを確認し、以降、「新党協議会」と「綱領・政策」「党名」の検討チームが設置され、各党内での意見集約などを経て、党名や綱領が結党大会で確認されるに至った。この間の経緯を含め、これまで民主党を支えてきた党員・サポーターへの丁寧な説明が、幅広く国民からの信頼を得るための基礎となるものであり、不可欠であると考える。

  3. 新党の綱領には、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つことや、「すべての人に居場所と出番がある」共生社会といった内容が明記されており、存続政党である民主党の掲げてきた綱領の根幹部分は引き継がれているものと認識している。社会保障・税一体改革をはじめ、民主党政権でなければできなかった政策、そしてその背景となる理念は、民進党に引き継がれるべきであり、新党には、現在と将来に責任ある政策を力強く打ち出してもらいたい。加えて、民主党が政権を失った最大の要因であるガバナンスのつたなさを克服すべく、党内統治を徹底することを期待したい。

  4. 連合は、民進党と連携し、働く者・生活者の立場に立った政策実現をはかるとともに、第24回参議院選挙に向けては、比例区組織内候補者12名、そして選挙区における連合推薦候補者全員の当選に向け、引き続き全力の闘いを展開していく。また、その前哨戦となる衆議院北海道第5区および京都府第3区補欠選挙についても、総力を挙げて取り組む。


以上