事務局長談話

 
2016年01月06日
北朝鮮による核実験の実施に抗議する談話
日本労働組合総連合会 事務局長 逢見 直人

  1.  1月6日、北朝鮮は初めての水爆実験を実施したと発表した。今回の核実験が事実ならば、2006年10月、2009年5月、および2013年2月に続く4回目となる。これら一連の核実験は、2006年10月、2009年6月、および2013年6月の三度におよぶ国連安全保障理事会の制裁決議を無視した国際平和と安全に対する重大な挑戦であり、連合は、この核実験に強く抗議する。

  2.  連合は、これまでいかなる国であっても核実験を許さない意思を内外に発表し、核兵器廃絶に向けた運動を進めてきた。連合本部・地方連合会は毎年、広島・長崎での平和行動をはじめ、核保有国の駐日大使館などに対する要請行動をおこなっている。被爆から70年を迎えた昨年は、2015年NPT再検討会議に向けて、連合組織内外から核兵器廃絶を求める約720万筆の署名を集約し、国連事務総長あてに提出するとともに、ニューヨークでのシンポジウムの開催やデモ行進への参加などを通じて国際社会に強く訴えた。

  3.  連合は、北朝鮮に対して、すべての核実験とミサイル発射の即時中止を強く求めるとともに、国連安全保障理事会決議の完全なる履行を求める。また、日本政府に対しては、唯一の被爆国として各国と連携し国際世論の形成につとめ、北朝鮮に対し、核開発の完全放棄や日本人拉致被害者問題の早期解決に向け断固たる姿勢で臨むことを要請する。
     連合は、北東アジア地域の非核化および「核兵器なき世界」の実現をめざし、引き続き全力で取り組みを進めていく。


以上