事務局長談話

 
2022年08月05日
中国による弾道ミサイル発射に強く抗議する談話
日本労働組合総連合会
事務局長 清水 秀行

1.中国の弾道ミサイル発射に対して強く抗議する
 日本政府は、8月4日に中国が発射した弾道ミサイル5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定されるとして、中国側に抗議したことを発表した。現時点で船舶や航空機、漁業・水産関係などへの被害は確認されていないものの、日本の安全保障そして日本国民の生命、財産を脅かす行為に対し、連合は強く抗議する。

2.世界の緊張を高める行為は断じて容認できない
 中国が発射した弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下したのは初めてとなる。報道によれば、今回のミサイル発射は、台湾を不可分の領土と主張する中国が、ペロシ米国下院議長の台湾訪問を受け、台湾を取り囲む6カ所の海域と空域で実弾射撃を含めた「重要軍事演習」として行ったものである。いまだロシアのウクライナ軍事侵攻が継続する中、中国による一連の行為は全世界の緊張感をさらに高めるものであり、断じて容認できない。

3.世界の平和と安定に向け国際社会と結束した取り組みを強く要請する
 連合は結成以来、核兵器廃絶と恒久平和の実現にむけて、志を同じくする団体と連携し取り組みを進めてきた。77回目となる広島・長崎の原爆の日が目前に迫る中、これら中国による一連の行為は看過できない。日本政府に対しては、国際社会との連携を強め、世界の平和と安定の実現に向けてあらゆる外交努力を行うよう強く要請する。

以 上