失業しても失業手当が受け取れない。病院にかかることができない。年金の加入記録に漏れがある…。最近こんな事例が増えています。
失業、仕事でのケガ、病気、老後の生活費。労働保険(雇用保険・労災保険)・社会保険(健康保険・年金保険)は、いざという時の大事な雇用と生活のセーフティネット。セーフティネットがしっかり張られているから、安心して働くことができます。
働く人ひとりひとりが、そして、労働組合がある職場であれば労働組合が、自分の、職場の労働者の労働保険・社会保険の加入状況をしっかり点検しておくことが必要です。
まずは給与明細を確認してみよう
給与明細を確認してみよう
厚生年金、健康保険、雇用保険に加入していると賃金から天引きされます。まずは自分の加入状況を確認しましょう。
労働組合は、職場の労働者の労働保険、社会保険の加入状況、事業主の保険料納付を確認しよう。
チェックリスト
| 労働保険・社会保険共通 | |
|---|---|
| 1 | 給与明細で雇用保険料・社会保険料が適正に控除されているか確認するよう、組合員や組合員以外の労働者に情報提供したか。 |
| 2 | 事業場の労災保険料率、雇用保険料率を把握、確認したか。 加入する健康保険の料率を把握、確認し、組合員に伝えているか。 |
| 労働保険 | |
| 3 | 雇用保険に正社員が全員加入しているか確認したか。 |
| 4 | 短時間労働者の雇用保険の加入要件が2009年4月から、週所定労働時間20時間以上かつ31日以上の雇用見込みに変更になったことを知っているか。 |
| 5 | 短時間労働者(パート労働者)や有期契約労働者の勤務実態を把握し、雇用保険の加入要件を満たす者(新たに要件を満たすことになった労働者も含む)全員について、事業主が雇用保険に加入させているか確認したか。 |
| 6 | 組合員や組合員以外の労働者に雇用保険被保険者証を持っているか確認したか。 労働者が持っていない場合は、事業主に確認したか。 |
| 7 | 自分の雇用保険加入手続がなされているか否かの確認を、会社だけでなくハローワークでも行えることを、組合員や組合員以外の労働者に伝えているか。 |
| 8 | 労働保険年度更新の申告・納付時期(6月1日〜7月10日)に、事業主が手続を済ませたか確認したか。 |
| 社会保険 | |
| 9 | 社会保険に正社員が全員加入しているか確認したか。 |
| 10 | 短時間労働者(パート労働者)や有期契約労働者の勤務実態を把握し、社会保険の加入要件(労働時間が正社員のおおむね4分の3以上あり、雇用期間が2ヶ月を超える場合)を満たす者全員について、事業主が社会保険に加入させているか確認したか。 |
| 11 | 社会保険料が賃金から控除されていない労働者がいる場合、その労働者が社会保険の加入要件を満たしているか確認したか。 |
| 12 | 事業主が社会保険料を適正に納めているか確認したか。 |
| 13 | 組合員や組合員以外の労働者に年金手帳を持っているか確認したか。 労働者が持っていない場合は、事業主に確認したか。 |
| 14 | 「ねんきん定期便」が届いたら必ず内容を確認するよう、組合員や組合員以外の労働者に伝えたか。 |
| 派遣労働者・請負労働者等 | |
| 15 | 職場で受け入れている派遣労働者、業務委託先または請負事業者に雇用されている労働者が労働保険・社会保険に加入しているか、事業主に確認したか。 |
労働組合がある職場、労働組合に加入している人のほうが、雇用保険・社会保険への加入率が高くなっています。
(2008年連合パート・派遣等労働者生活アンケート調査より)
雇用保険
パート・派遣で働く人のうち(週労働時間20時間以上)、勤務先に労働組合がある場合は約9割の人が雇用保険に加入しています。一方で組合がない場合の加入率は7割強にとどまっています。また、組合に加入している場合は、加入していない場合より、加入率が高くなっています。

健康保険
パート・派遣等で働く人のうち(週労働時間30時間以上)、労働組合に加入している人の9割強が勤務先の健康保険に加入していますが、労働組合がない場合、勤務先ではなく国民健康保険に加入している人が多くなっています。

年金
パート・派遣等で働く人のうち(週労働時間30時間以上)、労働組合に加入している人の9割が厚生年金に加入している一方で、労働組合がない場合、厚生年金加入者は7割強に止まっています。
