5.くらしの安心・安全の構築|食料・農林水産政策

2-18-3.農山漁村発イノベーションなどを通じて農林水産業の成長産業化と地域の活性化をはかるとともに、農山漁村の多面的機能のさらなる発揮を促進する。

  1. (1)国・地方自治体は「農山漁村発イノベーション」などを通じて農山漁村の発展をはかり、農林水産業の成長産業化と地域の活性化を重点的かつ戦略的に推進する。

    ①国・地方自治体は、農山漁村発イノベーションなど6次産業化に取り組む従事者・事業体に対する起業や経営の安定化に関する支援の充実をはかる。地方自治体は、自らが核となり6次産業化推進協議会を設置農林水産物などの地域の資源と地域金融機関の資金を活用して業を起こし、地域の雇用創出と経済成長をはかる。また、学校給食での地域食材の活用や、観光需要向けの直売所の活性化など、地域ぐるみの取り組みを支援する。

    ②国・地方自治体は、「6次産業化プランナー(注4)」の活用促進、「6次産業化プロデューサー(注5)」の育成を通じ、農水産物・加工食品などのブランド化や販路拡大など、農林水産漁業者が6次産業化を進めるにあたっての支援を着実に実施する。

    ③国・地方自治体は、個別相談や流通業者などとの商談会や情報発信の強化を通じて、6次産業化に関する施策の普及、生産者の意識啓発をはかる。

    ④国・地方自治体は、農山漁村の地域資源を活用し、農林水産業の健全な発展と調和の取れた再生可能エネルギーにかかる取り組みの拡大・深化をはかり、持続可能な自立・分散型エネルギーシステムを構築する。「資源・エネルギー政策」参照)

  2. (2)国・地方自治体は、国土保全、地球環境保全、生物多様性に重要な里地里山保全、歴史や伝統ある棚田や疎水などの美しい景観の保全・復元、文化の伝承など、農山漁村・農林水産業の多面的機能のさらなる発揮を促進する。
  3. (3)国・地方自治体は、中山間地域の活性化と国土の均衡ある発展、環境と景観の保全、都市と農山漁村の交流の推進のため、Iターン、Jターン、Uターンなどにより地方で生活したい人のための定住環境を確保し、地域コミュニティを活性化する。
  4. (4)国・地方自治体は、農泊や二地域居住の推進などを通じ、将来的な移住や地域の担い手につながり得る関係人口(注6)の創出をはかる。
  5. (5)国・地方自治体は、鳥獣害被害への対策として、捕獲従事者を確保のもと、生息頭数目標の達成に向けた施策を推進する。また、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉(ジビエ)などへの有効利用をはかる。
  1. (注4)6次産業化プランナー ~各都道府県の6次産業化サポートセンターに配置され、6次産業化に取り組む農林漁業者などの相談に応じ、アドバイスを行う。
  2. (注5)6次産業化プロデューサー ~食の6次産業化を担う人材として、農林水産業者や食品産業、小売業、行政などで働く人が認定制度を通じて認定される。
  3. (注6)関係人口 ~観光などに来た「交流人口」以上、移住した「定住人口」未満の、地域と多様に関わる人々。地域外の人材として、地域づくりの担い手となることが期待されている

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