社会保険制度とは、国・会社(事業主)・労働者がそれぞれ保険料を負担し、労働者やその家族の病気やけが、失業、老後の生活などに備え、助け合う制度のこと。労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金保険があり、仕事中のけがは、労災保険で治療することになります。
※正社員、アルバイトなどに関係なく、労働者全員が対象
育児休業(育休)は、子どもが1歳になるまでの一定期間休める制度。男性は出産予定日から、女性は産後休業終了後から取得できます。父親、母親ともに取得すれば、最大1歳2カ月まで延長して休むことができます。
また、母親の産休期間中(産後8週間以内)に父親が育児休業を取得した場合は、再度取得することができます(パパ・ママ育休プラス制度※1)。
保育所に入れないなどの理由があれば、1歳6カ月まで延長して休むこともできます※2。
さらに1歳6カ月に達した時点で保育所に入れないなどの場合は再度申出することにより、最長2歳まで再延長することができます※3。
雇用保険に加入している人は、育休開始から180日目までは給料の67%相当額、181日目からは50%相当額が雇用保険から支給されます。
妊娠・出産・産休・育休取得をきっかけに、異動や減給、雇止めなどの不利益な扱いをすること(いわゆるマタニティハラスメント「マタハラ」)は法律で禁止されています。
相手の意に反して性的な言動を行い、それによってその労働者が働くうえで不利益な扱いを受けたり、働く環境を害されたりすることは、「セクハラ」(セクシャルハラスメント)です。
異性からの行為だけでなく、同性からの行為、取引先や患者などの利害関係者からの行為もセクハラになります。
●どんな言動があったのか、記録やメモをとっておく。
(だれに、いつ、どこで、どんなことをされたのかなどの具体的な状況、日時)
●相談窓口や専門家に相談する。
「パワハラ」(パワーハラスメント)とは、職場内で力関係を背景にした、いじめや嫌がらせのことです。
※業務上必要な指示や注意は、「業務の適正な範囲」内であればパワハラとは認識されませんが、その判断は難しいものです。
●どんな言動があったのか、記録やメモをとっておく。
(だれに、いつ、どこで、どんなことをされたのかなどの具体的な状況、日時)
●相談窓口や専門家に相談する。
●体調が悪い場合は早めに医療機関を受診する。
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