5時間目 就職活動をはじめる前に

安心して働くために知っておきたいこと

仕事中のけがは労作保険が使える

社会保険制度とは、国・会社(事業主)・労働者がそれぞれ保険料を負担し、労働者やその家族の病気やけが、失業、老後の生活などに備え、助け合う制度のこと。労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金保険があり、仕事中のけがは、労災保険で治療することになります。

労災保険
保 険 料
:会社が全額負担
給付内容
:労働者が仕事中や通勤途中にけがや病気をしたとき、またそれが原因で障がいが残ったり、亡くなったときにお金が給付される。

※正社員、アルバイトなどに関係なく、労働者全員が対象

雇用保険
保 険 料
:労働者と会社が負担(給料天引き)
給付内容
:労働者が失業したとき、次の仕事を見つけるまでの生活保障として一定期間給付される(失業給付)。また育児休業などで雇用を継続するとき、教育訓練を受講したときにもお金が給付される。
健康保険
保 険 料
:労働者と会社で負担(給料天引き)
給付内容
:労働者やその家族が病気やけがをしたとき、出産のとき、亡くなったときにお金が給付される。
厚生年金保険
保 険 料
:労働者と会社で負担(給料天引き)
給付内容
:労働者の老後の生活保障や、現役時代に病気やけがをして障がいが残ったとき、亡くなったときにお金が給付される。
育休は男性でも取れる

育児休業(育休)は、子どもが1歳になるまでの一定期間休める制度。男性は出産予定日から、女性は産後休業終了後から取得できます。父親、母親ともに取得すれば、最大1歳2カ月まで延長して休むことができます(パパ・ママ育休プラス制度※1)。
保育所に入れないなどの理由があれば、1歳6カ月まで延長して休むこともできます※2

育児休業期間
育休中の生活保障

雇用保険に加入している人は、育休開始から180日目までは給料の67%相当額、181日目からは50%相当額が雇用保険から支給されます。

妊娠・出産を理由にした不利益な扱いはできない

妊娠・出産・産休・育休取得をきっかけに、異動や減給、雇止めなどの不利益な扱いをすること(いわゆるマタニティハラスメント「マタハラ」)は法律で禁止されています。

以下のような事由を理由とした不利益な取り扱いは違法
妊娠・出産を理由にした不利益な扱い
「上司にしつこく食事に誘われ困っている・・・」はセクハラの可能性あり

相手の意に反して性的な言動を行い、それによってその労働者が働くうえで不利益な扱いを受けたり、働く環境を害されたりすることは、「セクハラ」(セクシャルハラスメント)です。
異性からの行為だけでなく、同性からの行為、取引先や患者などの利害関係者からの行為もセクハラになります。

セクハラになる可能性があるもの
  • 身体への不必要な接触
  • 性的な話をする、性的な噂を流す
  • しつこく食事やデートに誘う
  • わいせつな絵や写真を提示する    など
これってマタハラ? セクハラ?と思ったら…

どんな言動があったのか、記録やメモをとっておく。
(だれに、いつ、どこで、どんなことをされたのかなどの具体的な状況、日時)
相談窓口や専門家に相談する。

「上司から自分だけ毎日長時間怒鳴られる・・・」はパワハラの可能性あり

パワハラ」(パワーハラスメント)とは、職場内で力関係を背景にした、いじめや嫌がらせのことです。

パワハラになる可能性があるもの
  • 身体的暴力
  • 精神的暴力、暴言
  • 仲間外れにする、無視する
  • 仕事を与えない      など

※業務上必要な指示や注意は、「業務の適正な範囲」内であればパワハラとは認識されませんが、その判断は難しいものです。

上司からの行為だけがパワハラではありません!
これってパワハラ? と思ったら…

どんな言動があったのか、記録やメモをとっておく。 (だれに、いつ、どこで、どんなことをされたのかなどの具体的な状況、日時)
相談窓口や専門家に相談する。
体調が悪い場合は早めに医療機関を受診する。

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