平和検定クイズ
Q23.佐々木禎子さんの追悼
原爆の子の像
「原爆の子の像」は、被ばく後、白血病を発病し、12歳の若さで亡くなった被爆少女、佐々木禎子(ささきさだこ)さんの死を悼(いた)んで、建設された像です。禎子さんが、死の直前まで生きる願いを託して折り続けた千羽鶴が像のモチーフになっており、「千羽鶴の塔」「折り鶴の塔」とも呼ばれています。佐々木禎子さんは、2歳8ヶ月の時に被爆し、12歳で急性白血病と診断されました。禎子さんは「鶴を千羽折ると願いがかなう」と信じ、夜も眠らず「生きたい」と言う願いを込めながら薬の包みなどで鶴を折り続けましたが、その祈りもむなしく9ヶ月の闘病生活の後、亡くなられました。禎子さんの同級生たちは「禎子さんのために、自分たちも何かしたい」と話し、原爆の犠牲になった子どもたちのために、募金運動をはじめました。1957年(昭和32年)1月、平和記念公園の中に「原爆の子の像」を建てることが正式に決まり、1958年(昭和33年)5月5日「子どもの日」に建立されました。現在、「原爆の子の像」には全国から数多くの千羽鶴が献納されています。