連合ニュース 2020年

 
2020年09月03日
連合オンライン年金セミナー(公的年金編)を開催
年金制度の論点を力説する百瀬教授 ~全国に講演をライブ配信~
 連合は9月2日、「連合オンライン年金セミナー(公的年金編)」をオンラインツール(Zoomウェビナー)と都内会議室を併用して開催しました。構成組織・地方連合会など約70名が参加しました。
 
 冒頭、石上副事務局長が主催者代表挨拶を行い、「本年5月に成立した年金制度改革関連法の施行を見据え、本セミナーを通じて改正内容や取り組むべき課題に対する理解を深め、社会保険に適用されるべき働く仲間が確実に全員適用されるよう取り組みの強化と継続をお願いしたい」などと述べました。
 
 次に、伊藤生活福祉局長が「2020年年金制度改革に対する連合の取り組み経過報告」と題して本部報告を行いました。連合は、政府の審議会や全世代型社会保障検討会議など政府・政党の検討の場において、働く者の立場から社会保険の徹底的な適用拡大と基礎年金の底上げなどを主張、インターネット記事広告などを用いた世論喚起や国会対応に取り組んだことを報告しました。
 
 続いて、流通経済大学の百瀬優教授より「2020年公的年金制度改革のポイントと今後の課題」と題してお話をいただきました。講演では、社会保険の適用拡大を中心に制度改革のポイントを解説いただいた上で、新型コロナウイルス感染拡大による年金制度への影響、労働時間・賃金要件の見直しを含む社会保険のさらなる適用拡大、副業・兼業や雇用類似で働く者の適用のあり方、基礎年金の底上げなど今後の課題に関する論点を分かりやすく解説いただきました。
 
 事例報告では、UAゼンセンの永井幸子常任中央執行委員、UAゼンセン島忠労働組合の富田勝之中央執行委員長より「社会保険の適用拡大(法改正)に労働組合はどう対応する?~事例から学ぶ取り組みポイント」と題して2016年の適用拡大の取り組み報告をいただきました。永井常任中執からは、産別全体で適用拡大に取り組んだ結果、適用逃れのための労働者の意思に沿わない労働時間の変更は少数にとどまり、適用拡大を行った・行う予定の組合が全体の9割弱を占めるなど一定の成果があったことをご報告いただきました。富田委員長からは、適用拡大に取り組んだ当事者の立場から、島忠労働組合におけるパート社員の社会保険適用(組合加入も同時並行)を実現するまでのご苦労やエピソード、適用拡大と組合加入によるその後の好影響などについてご報告をいただきました。
 
 最後に、佐保総合政策推進局長が「今後の公的年金に対する連合の取り組みについて」と題して、今後の取り組みについての提起を行い、「社会保険適用の意義を広く理解いただき、2022年の改正法施行を意識しながら適用拡大に向けた取り組みの継続をお願いしたい。改正法の検討規定等を踏まえた検討の早期開始を政府に求めつつ、社会保険のさらなる適用拡大と基礎年金の底上げが実現するよう、連合としての具体的な考え方を今後検討していきたい」とまとめました。
以 上
  • 現場での取り組みを語る 島忠労働組合・富田委員長(左)、UAゼンセン・永井中央執行委員(右)