連合ニュース 2019年

 
2019年04月08日
2019春季生活闘争 4.5共闘推進集会を開催
集会の様子
 連合は4月5日(金)、今なお粘り強く交渉を続けている仲間を全力で支援するため、連合会館2階大会議室において「2019春季生活闘争 4.5共闘推進集会」を開催しました。構成組織と地方連合会などから、総勢209名が結集しました。

《中央闘争委員長決意表明》
 冒頭、決意表明に立った神津里季生中央闘争委員長は、連合の第3回回答集計結果について「全体の定昇込み平均賃上げ率は、前回第2回集計を上回っている。中でも、300人未満の賃上げ額は5,232円であり、2014年以降最高水準となっている。大変元気のでる内容であり、組織の中で拡散していただきたい。なお、春季生活闘争はこれからが正念場である。これまでの組合の交渉結果を土台にして、後に続く組合への波及効果につなげていきたい。」と決意を述べました。
 また、新元号が発表されたことに触れ、「平成の時代の移り変わりを忘れてはいけない」とし、「この30年あまりで不安定雇用の増加や処遇の悪化があり、賃金が上がらない人が増えてしまった。」「こうした問題に警鐘を鳴らすことができるのは労働組合だけである。『なんとかなる』という世の中の空気を変えていかなくてはならない。そこにこそ新しい時代を展望できる」などと述べました。
 
《連合本部の取り組み報告》
 冨田珠代 連合中央闘争委員(総合労働局長)が、第3回回答集計結果(3月末までの回答引き出し状況)等について報告しました。
〇中小組合(300人未満)の平均賃上げは5,232円・2.07%で、額・率ともに昨年同時期および2019闘争第2回回答集計結果を上回った。これは2014年以降初めてであり、中小組合が自らめざす賃金水準にこだわり、粘り強く交渉した成果と受け止める。
〇「すべての労働者の立場にたった働き方」の見直しについては、長時間労働の是正、職場における均等待遇実現に向けた取り組みなど、多岐にわたる項目で前進回答が引き出されている。
〇本日「中小労働委員会」を開催し、「底上げ・底支え」「格差是正」をめざして、月例賃金の引き上げと人への投資を徹底して追求していくことを確認した。
 加えて、これまでの間の取り組みとして、「サプライチェーン全体で生み出した付加価値の適正分配」の実現にむけた全国中小企業中央会との懇談、公正取引委員会への要請についても報告しました。


《2019春季生活闘争における構成組織・地方連合会の取り組み報告》
 構成組織・地方連合会より、各組織の春季生活闘争における取り組みについて報告がありました。

◆JAMの取り組み状況および終盤戦に向けての決意表明/中井寛哉 JAM 書記長
〇2019春季生活闘争の回答引き出し状況について、中小組合とりわけ100人未満規模の組合における奮闘が顕著である。
〇「個別賃金」における闘争状況をみると、水準引上げ額について、大手組合より中小組合の方が高くなっており、規模間格差の是正に寄与する結果となった。
労働組合にとって同一価値労働・同一賃金原則をもとに企業の枠を超えた公正な賃金を確立することが急務である。そのためにも、組合自身が仕事の価値について、雇用形態や年齢、性別、学歴等に捕らわれず、客観的に見直すことが必要である。そのうえで、格差是正を実現するためには「個別賃金要求」に取り組むべきである。
〇平均賃上げ方式の限界や社会的公正労働基準確立の重要性に触れた上で、昨今、同一労働同一賃金の実現が提起され、正規雇用と非正規雇用の賃金格差が問題としてあげられている。しかし、それは賃金だけでなく、企業間、職種間、規模間の賃金格差こそが問題であり、こうした格差を是正していくためにも、個別賃金要求に取り組むべき。

◆「契約社員やパートタイマー等の待遇改善および最低保障賃金への取り組み」
                          /櫻田あすか サービス連合 労働条件局長
〇契約社員やパートタイマー等の待遇改善に関しては、正規労働者同様に賃金の引き上げに向け、全力で進めることとしている。また、無期雇用転換後の労働者について「転換したはいいが、処遇が変わらない」といった声があったことから、不合理な労働条件の是正にむけて、加盟組織の実態に応じて、①労働条件の点検及び是正、②正社員との整合性が確保された人事・賃金制度の導入、③正社員への登用機会の設定に取り組んでいる。
〇サービス連合が独自に設定する最低保障賃金への取り組みについては、サービス・ツーリズム産業で働くすべての労働者を対象とする「産業別最低保障賃金」と、基幹従業員の賃金の基本部分で、全国統一の最低保証賃金として設定する「ポイント年齢別最低保障賃金」の2つを設定している。
〇現在までに合意に至った組合は一部であり、加盟組合の交渉はまだまだこれからである。魅力ある産業の実現と誰もが働き続けることができる社会をめざし、加盟組合と一体となって取り組みを進めていく。 

◆「連合三重の取り組み」/廣瀬純子 連合三重 副事務局長
〇連合三重第17回執行委員会(1月23日開催)において、「連合三重2019春季生活闘争の取り組み」を確認し、それにもとづいた取り組みを展開している。
〇とりわけ、中小・地場企業で働く労働者の「底上げ・底支え」「格差是正」の実現に向けた賃金指標については、加盟組織と未組織企業にも協力をいただいた「2018年個別賃金実態調査」の集計結果をもとに、各種指標を設定した。
〇2019春季生活闘争総決起集会・政策実現集会を3月2日に実施した。今年は、屋内から屋外に飛び出し、津市のお城西公園に組合員約2000名が結集し、勝利にむけて最後まで闘うことを誓い合うとともに、広く社会にアピールした。
 
《アピール採択》
 
永江光都子 連合中央闘争委員(サービス連合)が「連合『2019春季生活闘争 4.5共闘推進集会』アピール(案)」を提起し、満場の拍手で採択されました。

《がんばろう三唱》
 最後に、難波淳介 連合中小労働委員会委員長が、「春闘はこれからが正念場。すべての働く者の処遇改善と働き方改革の実現にむけて、連合一致団して頑張ろう」と呼びかけ、力強いがんばろう三唱で集会を締めくくりました。
 

連合「2019春季生活闘争 4.5共闘推進集会」アピール
 
 われわれは、本集会において、要求を掲げたすべての組合が、要求趣旨に沿った回答を引き出せるよう、全力を挙げることを確認した。
 
 4月3日時点の賃金引き上げの回答引き出し状況は、全体、中小組合(300人未満)ともに昨年同時期を上回っており、賃上げの流れが力強く継続している。また、非正規労働者の賃金引き上げについても、時給が昨年同時期を上回るとともに、対象組合員数も増加しており、底上げのすそ野が広がっている。
 一方で、経営側は事業の先行き不透明感、働き方改革への対応、次世代技術への投資などを理由に「人への投資」については、慎重かつ厳しい態度を示し、交渉が難航している組合もある。われわれは、先行する組合の引き出した闘いの成果を、すべての働く者の賃上げと働き方の見直しに確実に波及させるため、次のとおり交渉支援を強化していく。
 
1.構成組織と地方連合会は連携し、要求未提出組合について速やかに要求提出に向けた指導を行うとともに、未解決組合の交渉を支援する。組合は交渉において、「経済の自律的成長」の実現には月例賃金の引き上げが不可欠であることや人材の確保・定着に向けた賃金水準改善の必要性、企業・産業の存続と発展のために働く者の努力・頑張りなどを強く主張し、要求趣旨に沿った回答引き出しに全力を挙げる。また、非正規労働者の処遇改善についても、正規労働者との同時決着をはかる。
 
1.地方連合会と構成組織は情報交換を密に行うとともに、地場の賃金水準や回答引き出し状況などの情報開示を積極的に進め、相場形成と波及力を高めるための地場共闘の取り組みを強化する。
 
1.連合は、中小組合の賃金引き上げと非正規労働者の処遇改善の実現に向けた環境整備として、中小企業団体との懇談内容を踏まえ、取引の適正化の推進に向けた労使の連携を強化する。また、部門別共闘連絡会議における情報交換を密にし、同じ産業に働く仲間の賃上げのため、相場形成に向けた支援を行う。
 
2019春季生活闘争はこれからが正念場である。月例賃金の引き上げをすべての働く者に波及させるため、連合、構成組織、地方連合会、組合は互いの連携を強め、最後の最後まで、ともに闘おう。

 
2019年4月5日
連合「2019春季生活闘争 4.5共闘推進集会」



 
  • 決意表明に立つ神津中央闘争委員長
  • 冨田珠代 中央闘争執行委員
  • 中井寛哉 JAM  書記長
  • 櫻田あすか サービス連合 労働条件局長
  • 連合三重 廣瀬純子 副事務局長
  • 永江光都子 中央闘争執行委員
  • がんばろう三唱
  • がんばろう三唱
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