連合ニュース 2019年

 
2019年03月13日
3.13「医師の働き方改革に関する検討会」厚労省前激励集会を開催
厚労省前激励集会の様子

 連合は3月13日、勤務医の時間外労働に関する規制のあり方を議論している「医師の働き方改革に関する検討会」の開催に先立ち、連合推薦の検討会構成員の激励集会を厚労省前で開催しました。厚労省は、前回の検討会で、時間外労働の上限時間数を年1860時間とする案を示し、今月末にとりまとめを行いたい考えであり、議論は大詰めを迎えています。集会では、連合推薦構成員が厚労省案の問題点を指摘して反対の意見を表明した後、構成組織などから参加した120名が、検討会に向かう構成員を拍手で送り出しました。
 
 冒頭、主催者代表あいさつに立った相原事務局長は、厚労省案に対し、「年1860時間もの時間外労働を容認するとりまとめは認められない。トラック運転手や教員の働き方改革は、議論が着実に進んでいるのに、医師の働き方改革は、その後塵を拝している。医師の健康を守ることは、国民の健康を守ること。真に働き方改革の名にふさわしいものとなるよう、連合は最後まで取り組む」と述べました。
 
 検討会構成員の村上総合労働局長は、厚労省案の内容と議論の状況を報告した上で、「医師の自己犠牲の精神で支えられている医療では、医師の健康と医療の安全の双方が守られない。連合推薦構成員は、過重労働を防ぐことができる基準の設定などを主張してきたが、それでは現場が回らないという声とのせめぎあいになっている。残された時間はわずか。医師が働きすぎで健康を損なうことがないよう、働く者の声をぶつけていきたい」と述べました。
 
 また、連合推薦の森本構成員(自治労総合労働局長)と工藤構成員(ヘルスケア労協事務局次長)が決意表明を行いました。森本構成員は、「医師が少ない地域では長時間労働が常態化しているが、年1860時間も残業する病院で働くことを希望する医師などおらず、これでは医師の偏在は解消しない。また、現場では、年間の時間外労働を1860時間までとする36協定を締結する動きもあると聞く。厚労省案では、医師の長時間労働を是正するインセンティブが働かないことの証左だ。どうしたら医師の労働時間を縮減できるかという観点からも意見を述べたい」と、また工藤構成員は、「労災認定基準を超える長時間労働を認めては、医師の健康確保ができず、それで適切な診療ができるかも心配。医師も、健康に、家族や友人と社会生活を営むことができる労働時間規制が必要だ」と訴えました。
 
 続いて、自治労の白井法対労安局長が、「医師の働き方は過酷で、寝る間もないが、患者のために自分を犠牲にするのが当然だというのはおかしい。良質な医療を行うためには、医師がきちんと休みを取ることが必要であり、一般労働者と同じ労働時間規制を設けて、その範囲で働くようにすることが大事だ。長時間労働の現状を追認するだけなら議論する意味がない。連合推薦構成員は、働く者や患者の立場から、がんばってほしい」と激励しました。
 
 最後に、参加者全員でシュプレヒコールを行い、検討会に向かう構成員を激励の拍手で送り出し、集会を締めくくりました。

 

  • 相原事務局長
  • 村上総合労働局長
  • 森本 自治労総合労働局長
  • 工藤 ヘルスケア労協事務局次長
  • 白井 自治労法対労安局長