連合ニュース 2018年

 
2018年10月24日
2018連合中央女性集会 開催報告
女性の参画でジェンダー平等を実現しよう!
主催者挨拶
 連合は10月19日(金)、20日(土)に2018連合中央女性集会を開催しました。男女平等参画社会の実現に向け、関連する諸課題に対する認識を深め、「連合第4次男女平等参画推進計画」の着実な実行をめざすことを目的とし、全国より女性648名、男性307名 計955名が参加しました。
 
 神津里季生連合会長より、「いわゆる男女の対等・平等はもちろん、性的指向・性自認(SOGI)も含め、ジェンダー平等の旗手は女性だと思います。女性が参画している職場や組織ほど、男女差別解消や性的マイノリティに対する差別、ハラスメント防止などの取り組みが進み、差別のない、安全・安心な働きやすい職場となっており、道を切り拓く先駆者たることに自信を持って、取り組みを進めていきましょう。」と主催者挨拶がありました。

 続いて、井上久美枝総合男女・雇用平等局長より、仕事の世界における暴力とハラスメントの根絶に関し、ILO条約と国内法整備に向けた労働政策審議会の雇用環境・均等分科会での議論状況等の報告がありました。また、「連合第4次男女平等参画推進計画」の取り組み状況報告および2019年度の連合の男女平等に関わる活動計画について基調提起を行いました。
 
 次に、今年、日本との外交関係樹立150周年を迎えたスウェーデンのマグヌス・ローバック駐日大使より、「スウェーデンの政治における男女平等」をテーマに、基調講演をいただきました。農業国家であるスウェーデンは封建制度がなく、人と人との平等は大切にされてきたことから、スウェーデン政府が、女性と男性が社会で自らの人生を形作る上で平等の権力を持つことをコミットしている6つの点として、1.公平な権力と影響力(政治分野)、2.経済的平等(会社での権力とともに、同じ仕事であれば男女で同じ賃金)、3.教育の平等、4.無賃金の家庭内労働の平等な分担、5.健康の平等、6.男性から女性に対する暴力の終結が挙げられました。
 議会における男女平等参画については、1994年に社会民主党がいわゆる女性50%リストに着手し、この任意のクオータ制が功を奏していること、また女性参画の当然の前提として1995年には、地方自治体は1~6歳児の保育施設の提供を義務づけられた事なども紹介されました。スウェーデンの出生率は1.9人ですが、出生率と経済サイクルが連動しているとの報告もありました。会場からは、日本の女性閣僚の少なさや、性別役割分業意識が強く女性の参画が難しい製造現場での取り組みなどについての質問がなされ、スウェーデンでの取り組みの一端をご紹介いただきました。
  
 1日目の最後は、「女性の参画で男女平等を実現しよう!」と題して、上智大学法学部三浦まり教授をモデレーターに迎え、NPO法人ジェンダーアクションプラットフォーム大崎麻子理事、連合神津里季生会長による鼎談を行いました。三浦教授から、今年5月に成立した「政治分野における男女共同参画推進法」成立の意義が、大崎理事からは「持続可能な開発目標(SDGs)の背景、意義、課題についての提起がそれぞれありました。また神津会長からは、連合のめざす男女平等参画実現に向けた取り組みが報告され、後半は、参加者との質疑応答も交え、それぞれの立場から見た現状や課題を共有しました。
 鼎談の途中に、現在も政治分野で活躍されている小池百合子東京都知事よりご挨拶いただきました。
 
 集会日2日目は、会場をTKP市ヶ谷カンファレンスセンターに移し、5つのテーマ「職場のハラスメント根絶に向けた取り組み」(217名参加)、「男女平等参画社会実現に向けた取り組み」(153名)、「性的指向及び性自認(SOGI)に関する取り組み」(117名)、「国際社会における男女平等参画の取り組み」(80名)、「女性の労働相談から考える相談対応について」(109名)に分かれて、676名が討論に参加しました。
 
 5つの分科会会場をテレビ会議中継でつないだ全体会では、各分科会の座長より分科会報告の後、連合広島の石黒ひかり女性委員会委員長よりアピール(案)が提案され、参加者の拍手によって採択されました。芳野友子連合副会長からの閉会挨拶では、「昨年の相原事務局長に続き、今年は神津会長と、連合のトップが最後まで集会に参加されたことからも、連合運動としての男女平等参画への強い意気込みを、みなさんと共有化したいと思います。本集会で知り得た情報を発信力、行動力につなげ、現場から信頼される労働組合のリーダーとして、今後の運動に活かしていただきたい」と述べ、2日間にわたる集会を終了しました。
集会アピール
 
  2018連合中央女性集会は、全国から多くの働く仲間が集まり開催されました。
 私たちは「女性の参画でジェンダー平等を実現しよう」をテーマに、討議、交流を行い、以下のことを確認しました。
 
第1は、すべての労働者の人権が尊重され、あらゆる分野への参画の機会が保障され、役割と責任を分かち合う社会の実現をめざすことです。ジェンダーに関する様々な人権侵害や差別は未だ多く存在しており、国際的にも課題が指摘されています。誰もが個性や能力を発揮できるジェンダー平等の実現に向け、私たち労働組合が先頭に立って取り組みを進めていきます。
第2は、職場における男女間格差を是正する取り組みを積極的に進めることです。未だ男女間賃金格差は大きく、男性に対して女性の賃金は約7割にとどまっています。女性活躍推進法を活用し、2019春季生活闘争を通じて職場の制度や慣行を、ジェンダー視点から見直す取り組みを進めます。
第3は、性別や雇用形態などに関わらず、すべての労働者が仕事と生活の調和の取れる、ワーク・ライフ・バランス社会の実現に取り組むことです。いわゆる「男性型の長時間労働」に関する慣習を見直し、地域や家庭に関わるためにも、労働時間の短縮をはじめとする働き方の見直しに取り組みます。また、誰もが両立支援制度を使うことのできる環境整備に取り組みます。
第4は、連合「第4次男女平等参画推進計画」を着実に前進させていくことです。早急にすべての組合が運動方針に男女平等参画推進と「3つの目標」を明記するように取り組むとともに、女性役員を選出している組織100%をめざします。そして、2020年までに連合の役員・機関会議の女性参画率30%の達成に向け、全力で取り組みます。
 
私たち一人ひとりが主体となって、「2018連合中央女性集会」で得た成果を職場・家庭・地域に持ち帰り、みんなが安心して働ける男女平等参画社会を実現しましょう!
 
2018年10月20日
2018連合中央女性集会
 
以 上
  • マグヌス・ローバック駐日スウェーデン大使
  • 鼎談
  • 三浦まり教授
  • 大崎麻子理事
  • 小池百合子東京都知事
  • 第3分科会 増原裕子さん
  • 第5分科会 新村響子弁護士
  • 連合広島 石黒女性委員会委員長
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