事務局長談話

 
2011年08月30日
野田佳彦新首相選出にあたっての談話
日本労働組合総連合会
事務局長 南雲 弘行

  1.  本日、衆参両院本会議の首班指名選挙において、野田佳彦民主党代表が第95代内閣総理大臣に選出された。わが国は、東日本大震災をはじめ数多くの課題に直面している。にもかかわらず政治は、与野党の政争や民主党内の対立によって混迷し、国民は政治不信に陥っている。その中で誕生した野田首相は、挙党一致と与野党協調で政治を前進させる決意を明らかにしている。連合はこれを歓迎し、野田政権が挙党態勢のもと、原点に立ち返って民主党の理念を実現し、野党も責任ある姿勢で力を合わせ、与野党が一丸となってこの国難を乗り越え、日本再生への歩みを進めることを期待する。

  2.  野田政権が取り組むべき課題は山積している。最大かつ喫緊の課題である震災復興と福島第一原子力発電所事故の収束は一刻の猶予も許されない。一方で、復興の原動力となるべきわが国経済は長期停滞から抜け出せず、震災の影響と急激な円高なども重なって景気と雇用情勢は厳しさを増している。さらに、税と社会保障の一体改革、復興財源のあり方、エネルギー政策、TPP問題など、わが国のあり様を問う、国民生活の根幹にも関わる課題が山積しており、いずれも待ったなしである。これらの課題の解決にあたっては、与野党協議はもとより十分な国民的議論と合意形成が必要であり、野田首相の強力なリーダーシップが求められる。

  3.  政権交代以降、民主党政権は一定の成果をあげながらも、マニフェストの一部主要政策の停滞や党内対立などで国民の支持を失った。民主党は、鳩山、菅両政権の失敗を反省し、国民の声を真摯に受け止め、早急に挙党態勢を構築する必要がある。それこそが政権の求心力と国民の支持を回復する唯一の方法であり、野党の協力を得て政策を実現する近道である。また、急激な情勢変化を踏まえれば、理念を堅持した上で、マニフェストの検証・見直しを行うことは理解できる。民主党は十分な党内論議と真の政治主導の確立によって、国民が政権交代に託した期待に応えなければならない。
     あわせて野田政権には、めざすべき社会の姿を明確に示し、建設的で誠実な議論と合意形成に基づく政権運営を行い、国難に立ち向かうことを期待する。

  4.  来るべき次期臨時国会では、第3次補正予算案をはじめ、連合が成立を求める労働者派遣法改正案、公務員制度改革関連法案などの重要法案の審議も控えている。
     連合は「働くことを軸とする安心社会」づくりに向けて、連合が掲げる政策実現をめざし、与野党各党とも政策協議を行いながら、民主党政権への支援と連携を一層強めていく。


以上