りきおのオピニオンスタジアム

 
2015年2月2日
第45回「日本」の向かう方向が問われている

~あってはならないこと~

 湯川遥菜さんに続いて、人質となっていた後藤健二さんが殺害された映像が流されたとの報道が昨日1日の早朝からなされています。
 政府の会見の内容から判断しても、あってはならないことがついに起きてしまった、そう見ざるを得ません。実に卑劣極まりない行為です。武装していたわけでも、敵対していたわけでもない後藤さんに対して、極悪非道の所業としか言いようがありません。先日来、後藤さんがこれまで長年取り組んできたことが様々伝えられてきました。私たちがやりたくてもできないようなことを勇気と情熱を持って実行してきた、そういう方であったと思います。
 ご遺族の無念さに対しては言葉がありません。

~なぜこうなってしまったのか…まずこれまでの枠組みのなかでの検証を~

 このような惨劇を繰り返さないために、「なぜこうなってしまったのか」について、十分な検証がなされることが不可欠です。
 まず今回の事態につながってしまった一連の状況と、そこでの一つひとつの行動がしっかりと検証されなければなりません。  外交・安全保障に関わる事柄は、場合によってオープンにすべきでないことも多々あるわけですが、少なくとも今回のケースにおいて、人質としてとらわれてしまった時点からの基本的な事実関係が明らかにされ、それを国民が知ることは、必要不可欠と考えます。
 特定秘密保護法にも関わってくるのかもしれません。その場合、私たちの代表として特定秘密に関わる国会議員の権能が問われるのではないでしょうか。

~なぜこうなってしまったのか…次に枠組み自体の検証を~

 これまでもテロや人質の事件で日本人が犠牲となることはありました。
 しかし今回の事件は、もしかしたら、それらとは異なる次元に入ってしまったなかでのものかもしれない、そういう懸念を感じます。国際社会のなかでの日本の位置づけ、その枠組み自体が大きく変わろうとしているのかもしれない、私たちはそのことをどうとらまえておくべきなのか、「日本」の向かう方向が問われているのではないか・・・。
 テロリストの脅しに屈せず毅然と立ち向かうことと、憲法の平和主義をどう両立させていくのか。これらの問題は、昨年来大きな議論となっている安全保障に関わる諸課題と大きく関わる事柄だと思います。私は日米同盟の重要性自体はこれまで同様、認識を堅持していくべきだと考えますが、一方で、世界で起きている「憎悪の連鎖」にわが日本も組み込まれつつあるのではないかという危惧を大きくするものです。

(神津)

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