りきおのオピニオンスタジアム

 
2014年12月22日
第41回まさかメディアまで「この道しかない」ですか!?

~復活を期待する~

 総選挙が終わりました。様々な受けとめについてはこのホームページ所載の談話等を参照していただくとして、私自身の強い思いを一言だけ申し述べるならば、多くの有為な政治家が落選してしまったこと、そして多くのケースで二回連続ということについては、本当に痛恨の極みです。これらの政治家が国政の場で活躍することの価値をどれだけ組合員や選挙民の方々に伝えられたかを、謙虚に振り返っておかねばならないと考えています。
 そして、もちろん振り返るだけ、悔しがるだけでは、何にもなりません。苦しい状況のなかから、民主党を軸にした働く者本位の政治勢力が立ち直っていくためには、あらためて復活を期していく方々も含めて、各地域地域での力合わせが不可欠です。統一地方選がその試金石ともなってきます。
 憲法改正との関わりから三分の二にこだわるであろう安倍政権が、衆参同時選に突っ込む可能性も、早くも取り沙汰されています。今から体制を整備し復活のスタートを切らなければなりません。

~知っていましたか?~

 一方ではこの選挙、メディアの対応がいかがであったのか?十分に検証される必要があると思います。例の自民党から放送各局への通達の問題や、「朝まで生テレビ」が急遽出席者を大幅に変更したこと等々。
 そこで一つ考えさせられる話があります。投票日前日12月13日の夜は各党首がどこで演説を終えるかが注目されたわけですが、安倍総理は二年前に続いて秋葉原でした。この秋葉原という場所、いわゆるヘイトスピーチなどを得意とする特定の考え方の人たちが群衆となって集まりやすい場所のようです。当日も日の丸を手にした大勢の群集、演説が終わってからも興奮冷めやらず、取材をしていたメディアに向かって罵詈雑言、「出ていけ」の嵐、警備員ともみ合うような騒ぎになったということです。
 こんな話皆さん知っていましたか?大手メディアではほとんど取り上げられていないようです。大手メディアにとってはとるに足らないことなのでしょうか?
 ネットで検索すると、映像で紹介しているサイトも一部にあります。しかし、伝えているサイトは、どちらかというとこれらの群衆を支持する論調のところが多いという状況にも薄気味の悪さを感じざるを得ません。

~多様性は絶対に必要~

 18世紀フランスの思想家ヴォルテールはこんな言葉を残していると伝えられています。「私はあなたの意見には反対だが、あなたがそれを言う権利は死んでも守るつもりだ」 私は新聞やテレビの論調が多様であることは普通のことであり、大事なことだと思います。例えば某紙は明らかに政権のお先棒をかついでいるなとか、某紙は徹底した反原発だとか、某グループは右翼的論調を旨としているとか、あるいはその逆で反安倍政権の論調がしつこいだとか。
 心配なのは、その多様さに陰りが出てはいないか、ということです。
 私が直接お付き合いをさせていただいている第一線の記者の面々は皆、意識の高い方々ばかりですが、最終的に紙面を構成し、見出しを決めている方々、さらには社としての方針を決めている上層部に、もしも何らかの「揺らぎ」があるとすれば、それはメディアの歴史を大きく変えていく危険性をはらむことと言わざるを得ません。
 「この道」にすり寄らず、自らの道をしっかり歩んでいただきたいと思います。

~自らの眼で争点を見定めよう~

 さて、復活を期す民主党が代表選実施を決めました。党員・サポーターも有権者に含めた選挙とし、汗をかこうと決断されたことについては大いに歓迎したいと思います。争点がメディアにおいても取り沙汰されています。総選挙は「この道」ばかりに引き付けられた感がありましたが、是非多様な取り上げ方を期待しておきたいと思います。
 そして私たち自身も(有権者もそうでない人も)、自らの眼で争点を見定める、そしてメディアの報道ぶりと対比をしてみる、そんな力も養っていきたいものです。

(神津)

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