りきおのオピニオンスタジアム

 
2014年10月14日
第32回「ワークルールは、働く者全ての共有財産です」

~「ワークルール」を常識にしよう~

 10月8日、連合会館の3階に於いて、「一般社団法人・日本ワークルール検定協会」の発足式が催されました。
 新法人は、これまで「ワークルール検定」を共同で行ってきた、NPO法人「職場の権利教育ネットワーク」をはじめ、関わる有志の方々が発起人となって立ち上げられたものです。
 私たち連合もこの動きを大いに歓迎するものです。ワークルール、即ち、労働基準法や労働安全衛生法等、働く者が活き活きと、そして安心して働ける基盤となっているルールを普及させ、常識としていくことは、今の日本において極めて時宜を得た取り組みです。
 なにしろこれらワークルールを、他の経済的諸規制と一緒くたにして「岩盤規制」などと言い、本来働く者の権利を守るべき政府がこれに穴をあけようなどというご時勢です。
 先進諸国では教科書にワークルールの重要性がうたわれていますが、日本ではそれも希薄です。
 働く者全ての共有財産であるワークルールの普及は、ブラック企業の撲滅や過労死ゼロ実現のためにもなくてはなりません。

~赤信号はやはり赤信号だ~

 日本人は普段は規範意識が強くて、あれやっちゃダメこれもやっちゃダメという感じなのですが、一方では、赤信号みんなで渡れば怖くない的なところもあり、ルールも平気で無視するようなところがあります。
 いわゆるブラック企業の経営者も、「こんなことは皆どこでもやっている」という言い訳を心のなかでしているのかもしれません。働く側も、みんな我慢していることだからと自らを納得させてしまい、本来のルールを確認しようという発想を持たずにいることが、ままあるのではないでしょうか。
 しかし、雇用と労働に関わるルールはあいまいなままにさせてはなりません。ことは命にかかわる問題なのです。赤信号はやはり赤信号だということを、あらためて世の中に打ち込んでいかなければなりません。

~有志による「志」の総和が何よりの強み~

 このように、私は今回の新法人立ち上げは、今を生きる私たち日本人にとって極めて意義の高いことと考えます。そしてまたこの発足が、政労使・公労使の諸先輩をはじめとした有志の方々の力によって成り立ったものであることに、あらためて敬意を表するとともに、この方々の「志」の総和は何物にも代えがたい強みを持つことを信じて疑いません。

 新たな体制のもとに行われるワークルール検定、その初回は来る11月23日に行われます。ご関心の向きは是非ワークルール検定ホームページ(http://workrule-kentei.jp/)をご参照の上、ふるってご応募ください。

(神津)

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