りきおのオピニオンスタジアム

 

報道で紹介されにくい知られざる連合の取組みや、いつの間にか審議が進んでしまい見過ごされがちな重要な課題、ニュースの分析、旬なテーマを解説します。

2015年10月5日
第57回言いたいことを言おう、正面から立ち向かおう

~一区切りをつけます~

 明日・明後日の定期大会において新執行部が発足をすることとなります。このコラムについても一区切りをつけておきたいと思います。

 連合本部の専従となって二年、私が最も力を入れてきたことの一つが、連合の存在とその意味を、世の中に、より広く、より深く知ってもらうことでした。 このコーナーもその思いで始めたわけです。
 私たち労働組合の日常は、どうしても縁の下の力持ち的な取り組みが中心ですから、ほおっておくと目立たない話ばかりです。せっかく良いことをいっぱいやっているのに、なかなかその姿が伝わらない。そのことにもどかしさを常々感じてきたなかでこのような試みを始めたのです。
 また、連合や労働組合にはメディアから様々な批判がありますが、ややもするとそれらの批判に対しては受け流すという対応を取りがちです。何せ相手は圧倒的な発行部数や電波の力を誇る媒体ですから勝てるはずがない、あるいは相手の子供じみた批判にいちいち取り合うな、ということなのかもしれません。
 しかし私は、それでは世の中には通用しないと思っています。紋切り型の安易な批判やおかしな内容に対しては、きちんと反論を加えるべきだと考えます。さもないと、それらのいびつな情報の受け手はそれらを信じたままで終わってしまうわけです。これでは、日頃から縁の下で頑張っている全国の仲間に対して申し訳ない。最初はささやかな抵抗かもしれませんが、育ちつつあるネット社会のなかで、世の中にオープンな形でのホームページの活用は、今後に向けて意味のあることではないかと考えスタートさせた次第です。

~「名を名乗れ!」という感じです~

 今年の3月9日付のこの「りきおのオピニオンスタジアム」では、『「透明性」と「説明責任」はお互いの顔が見えてこそ』というタイトルで、自宅直送方式のS誌の記事に反論を加えたものでした。
 その際、顔の見えないどなたかからの批判、「政権の飼い犬」であるとか、「正社員を食い物にする」だとか「労働貴族」、「魂を売り渡した」、「終焉を迎えた」等々、口汚い言辞のオンパレードに対して疑問を呈したわけですが、このたびまたしても顔の見えないどなたかから、『悪しき労組体質の「象徴」神津里季生』というおどろおどろしいタイトルで、「形骸化の進む労働運動」、「権力の座を楽しんだ」、「政権に追従」等の、悪意を隠さぬ言葉が並んだ記事が同誌に掲載されました。
 どうせならばもう少し本当の意味で耳の痛い批判をいただければ良かったのですが大変残念です。(3月にも同じことを申し上げました。)同誌の構成はそれなりの方々がそれなりの原稿料で出稿されていると伺いますが、そういうなかでこれらの紋切り型の内容を真に受ける人々が増えることにはやるせない思いを禁じ得ません。
 「名を名乗れ!」という感じです。

~言いたいことを言おう、正面から立ち向かおう~

 もちろん誰しも、言いたいことを言うことが大事です。そして、どこぞの政治家のようにメディアに圧力をかけたり、あるいは批判した相手を過激に叩きまくったりということは、まともではありません。
 お互いに相手を尊重しながら言いたいことを言い合える社会は、民主主義の宝です。そのことに正面から立ち向かっていきたいと思います。
 二年近くのご愛読、ありがとうございました。引き続き「紙つぶて」でお会いいたします。

(神津)

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