事務局長談話

 
2019年12月09日
第200臨時国会閉会にあたっての談話

日本労働組合総連合会
事務局長 相原 康伸


1.政治不信を助長する政府・与党の国会運営は極めて遺憾
 10月4日に召集された第200臨時国会は、67日間の会期を終え12月9日に閉会した。会期中は、閣僚の相次ぐ辞任、大学入学共通テストに関わる問題や、質問通告の漏洩、桜を見る会に関わる多くの疑惑と不適切な行政文書の管理など、数々の問題が明らかになったが、これらに対する十分な説明はなかった。真実をひた隠しにし、国民の政治不信を助長する国会運営を行った政府・与党の対応は極めて遺憾と言わざるを得ない。

 

2.規模ありきの補正予算は到底容認できない
 臨時国会の開会からまもなく、台風19号が各地に甚大な被害をもたらしたが、政府が早々に予備費による緊急支援を決定したことは評価する。
 他方、12月5日の臨時閣議で事業規模26兆円程度の経済対策が決定されたが、本来、本予算に計上すべき経済活力維持や成長投資分まで、十分な精査・論議なしに補正予算に盛り込むとしていることは、規模ありきの対応と言わざるを得ない。

 

3.働く者・生活者が主役の社会に向けて、力強く政治・政策活動を推進していく
 次期通常国会においては与野党双方による充実した政策論議をもとに、政治に対する信頼回復に全力を挙げることを求めたい。あわせて、野党においては今後なお一層、有権者からの期待に応え得る国会内外での対応が必要と考える。連合は、構成組織・地方連合会との十分な連携の下、引き続き力強く政治・政策活動を推進していく。


以 上