正社員減少、時間外労働増加の職場ほど「仕事がきつくなった」
[1] 年間賃金の状況−小企業・赤字企業で年収減
不安が最も高く出ている「一昨年と比べた年間賃金総額の増減」をみると、業績が赤字の会社で5割を超える人が「減った」と回答(54.1%)、また規模でみると99人以下の企業で51.5%の人が「減った」と回答している(図3)。

[2] 不安の2番目「仕事がきつくなった」と感じている人は、民間、公務・公営、会社の規模、業績にかかわりなく3人に1人、その中でも会社の業績が赤字のところで4割を超える人が「きつくなった」と答えている(図4)。

[3] 一年前と比べた「正社員の増減」について、正社員が「前年より減った」は企業業績が赤字のところ(74.3%)、公務・公営(73.9%)で多く、業績が黒字のところでも59.7%が減ったと回答しているのが特徴である(図5)。
「パートや派遣・再雇用等の増減」では、民間、公務・公営、企業規模、会社の業績にかかわりなく増えているが、特に公務・公営で57%、1000人以上の大企業で45.1%、黒字の会社で43.5%が「増えた」と回答している(図6)。


[4] さらに正社員の増減およびパート・派遣・再雇用等の増減と仕事の負担感についてみると、正社員が減った職場で「昨年と比べて仕事がきつくなったと思う」人が多く(40.1%)、パート・派遣・再雇用等が「減った」職場でも「増えた」職場でも「きつくなったと思う」人の方が、「きつくなったと思わない」人より多い(図7、図8)。


[5] 一年前と比べた「時間外労働の増減」は、民間計で「増えた」が23.6%、「変わらない」は48.9%、「減った」は27.5%である(図9)。

[6] 仕事の負担感と時間外労働の関係をみると、時間外労働が増えた職場、不払い残業が頻繁なほど仕事の負担感が高い。前年と比べて時間外労働が増えたところでは65.2%の人が「昨年と比べて仕事がきつくなったと思う」と回答しており、きつくなったと思う人の時間外労働の平均は26.6時間、きつくなったと思わない人の時間外労働の平均は16.0時間で、丁度10時間の開きがある(図10)。
また「不払い残業の頻度」と仕事の負担感の関係をみると、「ほとんどしていない」人を除いて、「頻繁にしている」、「月の半分」、「たまにしている」人とも「仕事がきつくなった」と感じている人が多く、特に「頻繁にしている」ところでは54.4%が「きつくなったと思う」と回答している(図11)。
きつくなったと思う人の不払い残業時間の平均は11.8時間、思わない人の不払い残業時間は平均5.6時間である。

