連合ニュース 2018年

 
2018年09月28日
2018平和行動in長崎を実施(8月8日~9日)
~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 核兵器廃絶と恒久平和を実現しよう~
2018平和ナガサキ集会
 連合は「語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 核兵器廃絶と恒久平和を実現しよう」をテーマに、8月8日から9日にかけて「2018平和行動in長崎」を実施しました。





 

1日目
【長崎市長との懇談】
 集会の開催に先駆け、田上富久長崎市長と連合、ITUCによる懇談を開催し、戦争体験者がいない時代に向けて何をすべきか、また核兵器廃絶に向けた取り組みなどについて意見交換を行いました。
 
【連合2018平和ナガサキ集会】
 長崎県立総合体育館のメインアリーナにて、原水禁、KAKKINとの共催による「連合2018平和ナガサキ集会」を開催し、全国から3,360名が参加しました。
本年も長崎県、長崎市、平和首長会議や全国のNPO・NGOなど、多くの団体からご後援をいただきました。
 
・開会挨拶:宮﨑辰弥 連合長崎会長
 
・主催者代表挨拶:相原康伸 連合事務局長
 
・来賓挨拶:長崎県 中村法道 知事
        長崎市 田上富久 市長
 
・海外来賓挨拶:国際労働組合総連合(ITUC) マクブール・サハーン法制局長
 
・被爆者の訴え
 長崎平和推進協会継承部会の深掘譲治さんより、当時の写真も用いながら、原爆で母・弟2人・妹1人を亡くすなどの悲惨な戦争体験について証言をいただきました。何も知らされないまま戦争に参加し大きな犠牲を強いられたと当時を振り返り「国民は国が暴走しないように常に監視を続ける努力が必要だ」と参加者へ強く訴えました。
 
・基調講演
 「核をめぐる最近の国際情勢:対立か協調か」
 長崎大学核兵器廃絶研究センター鈴木達治郞センター長より基調講演をいただき、核兵器禁止条約やトランプ政権の核政策の現状等の説明や「核兵器は1発でも使われたら終わり。古いものを新しいものに変えているだけ」との核の脅威についてや、「核軍縮の実質的進展のための賢人会議」での取り組みについて説明をいただきました。
 
・若者からのメッセージ(ナガサキ・ユース代表団、高校生平和大使)
 ナガサキ・ユース代表団は、長崎県、長崎市、長崎大学の3者が構成する「核兵器廃絶長崎連絡協議会」(PCU-NC)が主催する人材育成プロジェクトです。第6期生を代表し、中島大樹さん、永江早紀さんよりメッセージをいただきました。
 
 高校生平和大使は、1998年に核兵器の惨禍を知る広島・長崎の声を世界に届ける為に未来を担う若者を国連に派遣したのが始まりです。全国から選ばれた平和大使は毎年国連を訪問し、核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴えています。また、UNIグローバルユニオンや世界YWCA、他国の高校生とも交流を続け、広島・長崎をはじめとする日本の市民の声を世界に届けています。本集会では第21代高校生平和大使を代表し、長崎県の徳永雛子さんと山西咲和さんが活動報告とあわせ平和活動への思いと意気込みを述べました。
 
・ピースメッセージ・フラッグリレー
 宮﨑辰弥連合長崎会長から荒木敏安連合北海道副事務局長へ連合ピースフラッグが手渡され、平和運動への決意が述べられました。
 
・平和アピール
 本田博士連合長崎青年委員会委員長により平和アピールが読み上げられ、満場一致で採択されました。
 
ナガサキからの平和アピール
 
 7万4千人余りの尊い命が一瞬にして奪われたあの日から、73年が経った。1945年8月9日、原子爆弾が投下され、長崎は一瞬にして焼け野原となった。今もなお放射能障害に苦しんでいる人たちがいる。それにも関わらず、核兵器は世界中に1万4,450発も存在し、私たち人類はその脅威から解放されていない。
 
 本年6月12日、米国のトランプ大統領と、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談がシンガポールで行われた。2ヵ国の共同声明への署名は、非核化への足がかりとなるものである。しかし、核放棄の具体策や期限が明確化されなかった。引き続き国際的な努力のもと、着実かつ早急な非核化の実現が求められる。
 昨年国連で採択された「核兵器禁止条約」に引き続き、核兵器廃絶に向けた世界的な機運は高まりつつある。しかし、日本政府は「国際社会の分断を一層深める」として、本条約に参加していない。今こそ、唯一の戦争被爆国としての主体的な役割を発揮すべきである。核兵器使用の犠牲者(Hibakusha=ヒバクシャ)の受け入れ難い苦しみの深刻さ、そして、核兵器の廃絶に向けて広島・長崎の被爆者がこれまで果たしてきた重要な役割を受け止め、対立する核兵器国と非核兵器国の橋渡し役として、各国にこれまで以上に強く働きかけることを要請する。
 
 連合、原水禁、KAKKINの三団体は毎年、核兵器を保有する国の駐日外国公館に対して、「核兵器廃絶」に向けた要請行動を行っている。また、国内外で原爆写真ポスター展を開催し、核兵器の恐怖と非人道性を強く訴えている。そして「2015NPT再検討会議」にあわせて、核兵器の廃絶を求めた署名に取り組み、集約した約720万筆の署名を国際連合および日本政府に提出した。
 しかし、「2015NPT再検討会議」は、核兵器国と非核兵器国の対立により最終文書が採択されないまま閉幕した。私たちは平和を願う世界市民と連帯し、なんとしてもNPT体制の崩壊を阻止しなければならない。次回、2020年に開催される「NPT再検討会議」に向けて、核兵器廃絶に向けた機運が世界中で高まっている今こそ、さらなる世論喚起と国際的な働きかけを強めていかなければならない。
 
 私たちは平和首長会議や国際労働組合総連合(ITUC)はもとより、長崎大学、長崎外国語大学などの教育機関やNGOとの連携を強化していく。あわせて、本日の集会参加者をはじめ、唯一の被爆国であるこの国に暮らす者、働く者、そして平和を願う世界中の全ての声と力を結集し、政府や国際社会へ示していく。
 国内外での強く広い運動により、核兵器廃絶に向けた決意を改めて強固なものとし、核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現を目指していくことをここに宣言する。
 
2018年8月8日
「連合2018平和ナガサキ集会」


・合唱「For The Peace Of World」他
 集会のフィナーレには情報労連長崎による演奏と手話に合わせて、会場全体で平和への思いを込めながら合唱しました。
 
2日目
 
【長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典(長崎市主催)】
 長崎市平和公園平和祈念像前にて長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開催されました。式典には原爆死没者の遺族をはじめ、多数の市民や全国から多くの参加者が集まり、原爆の投下された11時2分、平和の鐘やサイレンが鳴り響く中、原爆死没者への哀悼の意と恒久平和の実現への祈りを込めて1分間の黙とうを行いました。また、ITUC、連合、連合長崎、連合広島より代表者が献花を行い、戦争で亡くなられた方々への慰霊と平和への祈りを捧げました。
 
【ピースウォーク】
 午後には、原爆落下中心地公園・平和公園内を巡る「ピースウォーク」を実施し、全国から463名が参加しました。連合長崎の青年委員会・女性委員会による「ピースガイド」に案内役を務めていただき、慰霊碑等を回りながら由来や歴史について学習しました。
 また、会場受付周辺では原爆パネル展を併設し、ピースウォーク参加者以外にも多くの方にご覧いただきました。
 
【万灯流し】
 夜には原爆殉難者慰霊奉賛会ならびに地元の町内会と連携して万灯流しが行われました。参加した242名の組合員は、静かに流れる万灯を見ながら、鎮魂の想いを胸に原爆で犠牲になった方々への祈りを捧げました。
 
  • 長崎市長との懇談
  • 宮﨑辰弥 連合長崎会長
  • 相原康伸 連合事務局長
  • 中村法道 長崎県知事
  • 田上富久 長崎市長
  • マクブール・サハーン ITUC法制局長
  • 被爆者の訴え 深掘穣治さん
  • 基調講演 鈴木達治郞センター長
  • 久光博智 連合広島会長
  • ナガサキ・ユース代表団
  • 本田博士 連合長崎青年委員会委員長
  • ピースフラッグリレー
  • ピースウォーク
  • 万灯流し