連合ニュース 2017年

 
2017年10月02日
2017平和行動in根室
がんばろう三唱(平和ノサップ集会)
 9月9日(土)~10日(日)にわたり連合は、6月の沖縄、8月の広島、長崎と続いた今年度の最後の平和行動、「北方領土問題」の解決に向けた「平和行動in根室」を開催しました。
 戦後72年が経過し、当時、北方四島に住んでいた島民は約17,000名でしたが、現在は約6,000名となり、平均年齢は82歳を超えています。一刻も早い領土返還が望まれる中、昨年12月に「日ロ共同経済活動」が合意されました。明るい兆しが見え始めた今回、参加者は学習会や平和ノサップ集会において、北方領土問題の理解を深めるとともに、解決に向けて気持ちを一つにしました。
 なお、平和ノサップ集会においては、本年も外務省、内閣府北方対策本部、独立行政法人北方領土問題対策協会(北対協)の3団体から後援をいただきました。
 
1日目
 
北方四島学習会
 9日の午後から根室市内の北海道立北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)で実施し、657名が参加しました。近年同様、戦後間もない時期の北方領土や元島民の思いが描かれた内容の映画「ジョバンニの島」を上映し、続く「返還運動関係者セミナー」は4つの分科会形式で行われました。
 
【返還運動関係者セミナー】
内容
[第1分科会]
パネルディスカッション
「日ロ共同経済活動の展望について」
[パネリスト]
石垣雅敏氏(根室副市長)
石川一洋氏(NHK解説委員室解説主任)
伊藤康彦氏(歯舞漁業協同組合専務理事)
浜屋健司氏(根室地区連合会会長)
山根木晴久(連合総合組織局長/進行)
[第2分科会]
「北方四島の今を知ろう」
[講師]
児玉泰子氏(北方領土返還要求運動連絡協議会事務局長・元島民)
鈴木咲子氏(公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟・元島民)
[第3分科会]
「根室西高校 北方領土研究会からの報告」
[講師]
島野杏留さん(同校2年)
大迫翔先生
水野聡允先生
宮嶋亜海先生
(以上、同研究会顧問)
[第4分科会]
「北方四島の自然と諸問題」
[講師]
本間浩昭氏(北の海の動物センター理事)
 
 
2日目
 10日の午前に納沙布岬・望郷の岬公園において「2017平和ノサップ集会」を開催し、午後からは場所を歯舞漁港に移し、「ねむろ水産フェスタ2017」を実施しました。
 
2017平和ノサップ集会
 早朝から雨が降りしきるあいにくの天候ではありましたが、全国の構成組織、地方連合会から1,072名が結集しました。
 
[主催者挨拶]
神津里季生 連合会長
[要旨]
 連合は北方領土問題の解決に向け、諸団体とのさらなる連携のもとで運動を展開している。特に「次世代への継承」「北方四島交流事業(ビザなし交流)への参加」などの取り組みを強化している。
「日ロ共同経済活動」という新しいアプローチを、北方四島や根室周辺地域の発展につなげて、「北方四島の返還」と「日ロ平和条約の締結」につなげる必要がある。日本政府には、これを大きな一歩として、領土返還に向けた筋道を明らかにし、戦略的外交交渉を粘り強く行うことを求める。連合も実現するまで取り組みを続けていく。
 
[地元歓迎挨拶]
出村良平 連合北海道会長
[要旨]
 今年8月、北海道で日米共同訓練が通常の約3倍、3,000名を超える海兵隊と自衛隊が参加して実施されたが、連合北海道としては反対した。理由の一つとして、ロシアを刺激して、北方領土問題の交渉において支障をきたすのではということ。
 ロシアとの外交交渉は日本政府が行うが私たちにできることは、それを後押しできるように世論喚起を高めることが大切だ。
 
[来賓挨拶]
 政府を代表して河野太郎・外務大臣、江﨑鐵磨・内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)より、今集会の開催にあたり、メッセージをいただきました。
 
 
高橋はるみ 北海道知事(代読:浦本元人 北海道公営企業管理者)
[要旨]
 連合が全国から集まった仲間でこのような集会を開催することは、北方領土返還を切望する私たち道民にとって大変心強く、感謝申し上げる。北方領土問題解決に向けて、北海道内では各地で街頭啓発や署名活動、子どもたちを対象とした取り組みを行っている。
「日ロ共同経済活動」はいま協議が進められ、大きなターニングポイントを迎えている。両国のさらなる信頼関係の醸成が平和条約の締結、領土返還に向けた重要な一歩になりうると考えている。
 
長谷川俊輔 根室市長
[要旨]
 日ロ平和条約の締結に向けた取り組みが着実に進められており、今後の日ロ関係のさらなる進展に期待している。根室市としても引き続き「日ロ共同経済活動」に向けた取り組みを前進させていくとともに、日ロ交流の活性化、各分野における活動を推進し、北方領土返還に向けて着実にまい進していく決意を新たにしている。
 
児玉泰子 北方領土返還要求運動連絡協議会事務局長
[要旨]
「日ロ共同経済活動」が合意されたが、いざ実行したときにはさまざまな問題が起こるかもしれない。日本人は非常にせっかちのため、しっかり腰を据えて時間をかけて、丁寧に進めていかなくてはいけない。
 皆さんは今、北方領土に行けなくて悔しいな、と思っていることでしょう。行けるようになるのは、皆さん一人ひとりの力にかかっている。頑張ってください。
 
 なお、本集会にはご来賓として、橋本豊行・北海道議会議員、中田克哉・北海道北方領土対策根室地域本部本部長にもご出席をいただきました。
 
[元島民からの訴え]
鈴木咲子 公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟
[要旨]
 当時、10歳だった私は、来年で80歳になる。でも、まだ島は帰ってこない。気持ちはどんどん落ち込んでいっているが、「日ロ共同経済活動」が合意され、私たち元島民は、明るい兆しを見出そうという気持ちでいる。
 これから一つひとつ扉が開いていくと思うが、北方領土が帰ってくるまで運動は続けなくてはならない。私たち元島民も、老骨にムチを打ってでも、皆様と一緒に頑張っていきたい。
 
[特別報告(竹島問題)]
原幸一 連合島根松江隠岐地協隠岐地区会議事務局長
[要旨]
 連合島根では毎年、平和行動期間中に街宣行動などで竹島や北方領土の返還を求める周知活動、連合中国ブロック主催で竹島が所属する隠岐の島町の協力の下、竹島の領土権の確立を求める集会を開催している。
 歴史的事実においても竹島は日本固有の領土だ。日本政府には竹島問題に関する広報啓発活動を所管する組織の設置、領土権の平和解決に向けた外交交渉を早急に進めることを強く求める。
 
[平和メッセージ]
岩永洋一 連合長崎副会長
[要旨]
 戦後72年が経過した今日においても、広島、長崎では原爆のいまわしい負の遺産を背負って苦しんでいる。同様に、北方領土問題では故郷に帰ることができない元島民の方々が苦しみを続けている。
 平和運動の重要性は日に日に増している。連合の仲間とより連携を深め、充実、強化拡大をする中で、さらに発信力を高めていかなくてはならない。
 
[ピースリレー]
 出村良平・連合北海道会長と「2018平和4行動」の最初の開催地・沖縄の大城紀夫・連合沖縄会長により、ピースフラッグがしっかりと引き継がれました。
 
[集会アピール]
 根室地区連合会の高満祐希氏(JP労組根室支部)より力強くアピール(案)が読み上げられ、満場一致で採択されました。
 
[がんばろう三唱]
 集会の締めくくりは淺野康敏・連合釧根地協会長による「がんばろう三唱」で、会場全体で心を一つにして閉会しました。
 
根室水産フェスタ2017
 今年も根室市歯舞漁業協同組合のご協力により、543名の参加者は秋刀魚や鉄砲汁をはじめ、地元の特産品に舌づつみを打ちました。
  • 第1分科会のパネリスト(前方左から石垣氏、石川氏、伊藤氏、浜屋氏)
  • 第2分科会の講師・中村氏(中央右)と児玉氏(中央左)
  • 第3分科会で講師を務める根室西高校の島野さん
  • 第4分科会の講師・本間氏
  • 神津・連合会長
  • 出村・連合北海道会長
  • 浦本・北海道公営企業管理者
  • 長谷川・根室市長
  • 児玉・北方領土返還要求運動連絡協議会事務局長
  • 原・連合島根松江隠岐地協隠岐地区会議事務局長(中央)
  • 岩永・連合長崎副会長
  • ピースリレーを行う出村・連合北海道会長(右)と大城・連合沖縄会長
  • 根室地区連合会の高満祐希氏(JP労組根室支部)による平和アピール
  • ねむろ水産フェスタ2017