90年代以降、「企業のもうけ」、「労働者の頑張り」、「労働者の賃金」は相似した伸び率で推移してきましたが、2000年代前半、「企業のもうけ」や「労働者の頑張り」が伸びる中、「労働者の賃金」だけが取り残されることになりました。
その後、08年のリーマンショックにより 「企業のもうけ」は大きく下がったものの、景気の回復とともに再び大きく伸び始め、「企業のもうけ」は今や過去最高となっています。「企業のもうけ」や「労働者の頑張り」に比べると、私たち「労働者の賃金」の上がり方は不十分だと言えます。(グラフ❶参照)

グラフ1 。「企業のもうけ」や「労働者の頑張り」に比べると、私たち「労働者の賃金」の上がり方は不十分だと言えます。

スーパーやコンビニなどに並ぶモノの値段が上がっているのに、賃金もそれに合わせて上がらなければ、私たちの生活はどんどん苦しくなります。特に、中小企業で働く方や非正規で働く方にとっては大打撃です。私たち労働者の「賃金」が上がらなければ、日本の経済全体も好転しないのです。
「クラシノソコアゲ応援団」連合は、春季生活闘争を通じて引き上げた賃金引き上げのうねりを起点に、これを最低賃金の引き上げに結びつけ、経済の好循環を作り出しながら社会全体の底上げにつなげていきます。(図❷参照)

図2 賃上げを起点とした経済の好循環